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2007年06月25日

保険業界におけるがん保険の位置づけ

 ○保険業界におけるがん保険の位置づけ


がん保険は、「第三分野保険」と呼ばれています。

これは生命保険(第一分野)と損害保険(第二分野)のどちらにも属さない保険の分野

ということになります。


第三分野保険は、生命保険会社、損害保険会社といったような販売会社の限定がありません。

したがってそのどちらの会社であっても、第三分野保険の保険商品を販売することができます。

かつては第三分野の保険を大手の生命保険会社や損害保険会社が取り扱う事は、

制限がされていました。

しかし2001年1月、この制限はなくなり、2001年7月からは全ての保険会社が

第三分野の保険商品を販売しても良いようになりました。


損害保険業界においては、自動車保険などがとても多く飽和状態にあるので、

第三分野保険に大きく注目しています。


こういった背景により、今後さらにがん保険の内容やサービスに細分化が見込まれています。

がんの死亡率ワースト3と特徴

○がんの死亡率ワースト3と特徴
 
がんは現在、日本人の死亡原因の第1位です。

これは全体の約3割が、がんで死亡していることになります。

死亡率ワーストランキング

男性
1位 肺がん
2位 胃がん
3位 肝臓がん

女性 
1位 胃がん
2位 大腸がん
3位 肺がん

男性は、1990年代に肺がんが胃がんを抜き、死因の1位になりました。

以降、トップを譲らない形でいます。肺がんの原因は喫煙です。

しかしそれだけでなく、

大気汚染といった環境面の関連もあるといわれています。

男性だけでなく女性も、肺がんによる死亡は増えています。


胃がんが減少した理由としては、食生活の欧米化が挙げられます。


塩分の摂取量が減少したことが大きく、

これによって胃がんによる死亡率は男女ともに今後も大きく下がっていくであろうと予想されています。


胃がんによる死亡率が下がる代わりに、今は大腸がんが大きく数字を伸ばしています。

男性ではランキングにはありませんが、死因の4位にまで伸びており、女性では2位になりました。


これは野菜などから得られる繊維成分が、慢性的に不足している食生活が問題であるといわれています。


肝臓がんによる死亡も近年増えてきたもので、男性では死因の3位になりました。

この病気の患者のほとんどは、C型やB型の肝炎ウイルスが原因です。

がん以前の慢性肝炎や、肝硬変といった病気のうちにしっかりと対処しておくことで、

がんの発生を予防することができます。

毎日の暴飲暴食、とくにアルコールの過剰摂取がこの病気を招くといわれています。


女性では肝臓がんは第5位の死因になっていますが、

その分女性特有のがんである乳がんによる死亡が、年々増加しています。


また乳がんの死亡者が増えていく代わりに、

子宮がんによる死亡は年々減っています。


これは、初潮年齢の若年化や晩婚化、

また脂肪を多く摂取している食生活が原因と言われています。

がん保険、消費者の悩み

○がん保険、消費者の悩み


現在、非常に多くの保険会社が新商品を次々に発表していますが、

がん保険プランが多様化することによって、一般の消費者が困ってしまうことがあります。


それは、「選択肢があまりにたくさんありすぎる」、ということです。

つまりがん保険のプランを目の前にして、

「どれを選択すればよいのかわからない!」

という状況が、よくあるのです。


がん保険や医療保険に、下取り制度などはありません。


したがって保険は一度決めたら、その保険を長期間かけ続けるのが一般的です。


先述の通り保険会社は、新しい保険プランを次々に発表しているので、

しっかりと考えてから決めた保険プランを選ばないと、

すぐに自分の加入している保険が新しいものにくらべて頼りない、

物足りないものに思えてしまうことがあります。


各社間の競争激化によって、私たち消費者のがん保険の選択には、

とても慎重な姿勢と、しっかりとした信念を持って臨むことが要求されるようになったといえます。

テレビなどではとても多くの保険商品がコマーシャルされていますが、

出演しているタレントが好きだから、CMの雰囲気が良かったから、といった安易な理由で決めることは、

避けなくてはなりません。

がん保険の選び方については、【がん保険選びのチェックポイント】などを参照してください。

基本的には、「自分がこの保険に加入する理由は何か」、

「一番求めている保障は何か」といった基本的なコンセプトを明確にしておくことが、とても大切になります。

がん保険とは

○がん保険とは
 
がん保険とは、保険の対象となる疾病をがんだけに絞り、
公的医療保険の自己負担分やその他入院費などの雑費を含めた損失を補償する保険のことです。

   これを掛けておくことで、がんにたいする金銭面での不安は大きく解消されます。

今後高齢化する日本において、がん保険の重要度はどんどん増してくると予想されています。


○がん保険のなりたち 


がん保険のシステムは、
日本国内においては1974年11月にアメリカンファミリー生命保険会社が
発売したのが最初です。

その後日本の生命保険会社も、参入していきました。

しかしがん保険発売当初はがんの5年生存率が低く、

がんと診断されてから死亡するまでの期間が短かったことにより、

がん治療にかかる費用はそれほど多くなかったので、

がん保険の必要性はそれほど高くはありませんでした。

 
○がん保険が必要とされている理由

がんは、日本人の死亡原因の一位となっています。

それに伴ってがん保険は今、とても注目を集めています。

 以下は、日本における死亡率の割合です。

   1位 悪性新生物(がん)30.5%
   2位 心疾患 15.7%
   3位 脳血管疾患 13.0%
   4位 肺炎 9.3%
   5位 不慮の事故 3.8%
   6位 自殺 3.2%
   7位 老衰 2.3%
   その他 22.2%

およそ3人に1人が、がんで亡くなっています。

この数字が、がん保険の意味をとても大きなものにしています。

がん保険のニーズが高まった理由を詳しく考えると、主に以下の3つになります。

@がんは転移をしやすく、入院や治療が長くなることが多い。

A医学の進歩によって、新しいがん治療の方法やがん検診方法、また健康診断、
 人間ドックなどの予防医学が発展した。

Bがんの「5年生存率」がとても高くなっている。

これまで助からなかったがん患者が、
医学の進歩によって回復の見込みを得るようになりました。

これによって、がん保険のニーズが高まっているのです。